54 山田詠美の本

2005.08.31

風味絶佳

20050830_152 ままならない恋愛や人間関係を風味豊かに描いた短篇集、山田詠美・著『風味絶佳』(文藝春秋)。6つの短篇には、いずれも職人的な肉体の技術を生業とする人々が出てくる。気がつけば、普段全く接点のない人々の物語は何だかとても新鮮で、わくわくしながらページをめくっていた。特別に格好いいわけでも、社会派なわけでもない、誰もが関わっているような日常の欠片。食べること、愛すること、死ぬこと…そういうこと。そして、人と人とが向き合う誠実な姿勢を強く感じた。あぁ、きっと、この物語は愛されているのだ。愛されながら、物語は紡がれたのだ。そんなことを漠然と思う。

 表題作の「風味絶佳」。70歳にしてガールズトークをくり広げ、若い必需品(ボーイフレンドのようなもの)を従えて孫の働くガスステーションにやってくるグランマの不二ちゃん。そんな祖母に教育されて育ったせいで、レディーファースト過ぎる青年になってしまった志郎の苦悩が描かれている。例えば、電車やバスに乗ったときのこと。ひとつ空いていたら、祖母に譲る。2つ空いていたら、側に立っている女性に譲る。ようやく自分のための席が空いたと思っていると、別の女性が乗り込んで来る。そんなとき志郎は、世の中に沢山の女性がいることを思い知るのだ。きりがない。それでも、志郎は祖母の教えを守り続けている。

 それから志郎は、たびたび誤解されてしまう。“いつもいつも、私のしようとすること先回りして、うんざり”だとか、“あんた気持ち悪いよ。もうちょっと、男らしくできないの?”とか。どうやら、優しいところが鼻につくらしいのだが、志郎には優しいという意味がわかっていなかった。そんな中、ある日ふと気づく。祖母の言うレディファーストをレディに限定しないことを。それを信条にすると、世の中はなついて来ることを。様々なことを学び、身も心も素直に成長してゆく志郎。そんな孫を、いつでもさりげなく支えている祖母。キツイ口調のようで、深い愛情を感じさせる言葉が魅力的だ。この人は、人を愛する術を確かに心得ている。とても素敵な女性なのだ。そう思う。

 術。この短篇集には、自分の存在を消す術を知っている登場人物がいる。「間食」という話である。自分のいる場所が世界の中心のように振る舞う男性。その男性は、他人の思惑など関係ない様子で、本を開く。飯を食う。話しかけられたときのみ応じる。それなのに、自己主張はない。ただ、しんとしてそこにいる。のちに、内に秘めたものが語られるのであるが、何だかとても惹かれてしまった。寡黙な人物にときめいてしまうのは、人の持つ翳りのようなものが好きだからであろうか。自分自身が、闇を抱えているせいだろうか。まあ、いい。私は6つの物語を、心から楽しんだのだから。

4167558068風味絶佳 (文春文庫 や 23-6)
山田 詠美
文藝春秋 2008-05-09

by G-Tools

もしもお気に召しましたら人気blogランキングへ…
にほんブログ村 本ブログへ←クリック、お願いしてもよいですか?

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2005.06.29

晩年の子供

IMG_0042 幼い頃の少女の時間に、思い出される断片的な記憶や目に映った景色ひとつひとつを、丁寧に紡いで小さな物語にしたような、山田詠美・著『晩年の子供』(講談社文庫)。この小説と出会ってから、もう10年くらいの月日が流れたのだが、いつ読んでも新鮮な感じがするのはなぜだろう。8つの短編は、どれもドキリとさせる子供心の残酷さと生意気さを秘めていて、大人と言われる歳の私をするりと幼い記憶の中に引きずり込む。それは、どきまぎするほど怖いような、ぞくぞく鳥肌がたつような面白さである。

 特に印象深かった3つの短編について書いておく。まず、1つ目。「海の方の子」という話。こまっしゃくれた転校生の少女が主人公。この主人公、たったの9つながら実に小生意気である。周囲の子供たちよりも、様々なことを知っていると自負し、自分の役割というものを熟知しているのだ。どれだけ自分が注目を集めているのか、どんな態度であれば人から好かれるのか、そういうことを全て計算ずくなのだ。そんな少女が、教室で一人嫌われている男の子に近づいていく。この男の子が、実に賢い。ある意味では、少女とよく似ているとも言えるのだけれど。2人のやりとりがなかなか面白い。

 2つ目は、「蝉」。これには、子供の残酷さがよく描かれている。蝉のおなかをちぎってしまう場面から始まる。そして、人間の性についての気づきや目覚めのようなものへと話は展開してゆく。ある日、自分を一人きりにして病院へと出かけてしまった母親。置き去りにされたような寂しさ、そのお腹の中にある新しい生命への違和感…そういうものがダイレクトに読み手に伝わってくる。一言で言ってしまえば、痛い話。けれど、痛さだけにとどまらずに、夏の暑さがさらに味を添えて、自分とは一体何者なのかと考えて立ち止まったり、何もかもが苛立ちに変わったり、少女の心をいろんなものが侵蝕してゆく。

 3つ目は、「堤防」という話。この中には、幼いながらにしての心の揺らぎが繊細に描かれている。この主人公は、自分に自信を持たない。自力で努力して何とかしてやろうなんてことを、全く考えない主義である。劣等感を感じて、その存在を認めて、すんなり諦めてしまう。“こうなったのは運命なんだよ”なんていうのが口癖で、マイペースを貫く。その何ものにもとらわれない感じが、周囲にはひょうきんにすら思われてしまうが、大人からの視線は冷たい。印象深かったのは、少女とその父親との関係。とってもいい雰囲気で、思わずため息がこぼれてしまった。父親と娘が、人生について語り合うなんて照れくさいことこの上ないから。あぁ、でも今夜ほんの少し語るのもいいかななんて、思うのだった。

4061858297晩年の子供 (講談社文庫)
山田 詠美
講談社 1994-12

by G-Tools

もしもお気に召しましたら人気blogランキングへ…
にほんブログ村 本ブログへ←励みになってます!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.05.07

放課後の音符

20050501_026 山田詠美著『放課後の音符(キイノート)』(新潮文庫)。私がこの本と出会ったのは、中学時代のことだった。まだ幼かった私にとって、描かれる17歳の女の子たちの恋愛模様はずいぶんと大人に思えた。今思えば、精一杯の背伸びに感じられるのだけれど。彼女たちの揺れ動く心は繊細で感受性豊かで、それでいてどこかもどかしくて、気がつくと私は強く憧れの気持ちを抱いていたのだった。周囲の友だちよりも、ほんの少しだけ早く読み終えたことが誇らしかった。

 この小説の中には、小道具がたくさん出てくる。アンクレット、香水、ピアス、マニキュア(ペディキュアとして使う)、シンプルなレターセット、お酒、煙草、赤い口紅…などなど。出てくるものにいちいちため息がこぼれたものだった。だから私は、秘かにそれらを集めた。誰にも気づかれないように、唯一持っていたシルバーのネックレスを足首に巻いてみたり、微かにムスクの匂いのする香水をつけたり、目立たない色のマニキュアを塗った。手紙を書くときは、色合いがきれいな無地のものを使った。

 それから、この小説の中の語り手が憧れる女の子のように群れなかった。女子校に通っていた私にとって、それはクラスからはみ出すことであった。まあ、男の子のいないところではみ出してみたって、無意味で無駄な労力でしかないのだけれど…。都合のいい器用さは、私にはなかったのでしかたない。群れないからには、テキストどおりに“静かに読書”しかなかった。幸い私は本が大好きだったので、苦にならなかった(これは小学校からやっていることでもあったし)。騒々しいおしゃべりの中、明らかに私は異質な存在となっていた。

 異質というのは、ときには残酷な運命をたどるものである。けれど上手くいけば(たまには輪の中へ入る工夫が必要)数名は、“何、読んでいるの?”などと話しかけてくるものだ。そういうとき、読んでいる本は難し過ぎてはいけないし、易し過ぎるのもいけない。漫画というのは論外(決して嫌いなのではなく)である。いわゆる名作と呼ばれているものも、避けた方がよかった。読書家を名乗る担任(男)が唸るような、“こんな小説を読むのか…”と思わせる作品がベストだった。例えば、山田詠美の作品だったら『ぼくは勉強ができない』ではなく、『風葬の教室』や『蝶々の纏足』を選ぶとか。三島由紀夫の作品だったら『潮騒』ではなく、『禁色』を選ぶとか…

 振り返ってみると、私はかなりのはみ出し者であった。クラスからは浮きまくり、担任には逆らい、ミッション系の学校だというのにまともに祈ることなどなく(礼拝をやりたくない旨をレポート用紙にまとめて何度も提出していた)、進級に必要最小限の出席日数しか学校には行かず…。今となっては全てが懐かしい。もちろん、その当時の恋も。この『放課後の音符』と共によみがえるのだった。

 ≪山田詠美の本に関する記事≫
  『ベッドタイムアイズ』(2005-03-08)
  『風葬の教室』(2005-02-28)

4101036152放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)
山田 詠美
新潮社 1995-03

by G-Tools

もしもお気に召しましたら人気blogランキングへ…
にほんブログ村 本ブログへ

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.03.08

ベッドタイムアイズ

IMG_0020toki 最近、好きな作家のデビュー作に興味を持っている。文藝賞を受賞し、芥川賞の候補にもなって、きらびやかにデビューした山田詠美著『ベッドタイムアイズ』(新潮文庫)。これは、視線が合った瞬間に始まった愛の物語である。実際にはそんな映画のような恋愛なんて、ありえないのかもしれないけれど、恋愛に遠ざかっている(昨日の記事では恋愛してますとも、と言っていたけれど弱気…)私にとっては、遠い世界の異国のお話に思えなくもない。主人公はキムと呼ばれるクラブ歌手の女性(日本人なのかどうかはわからない)だし、相手の男性もスプーンと名乗る黒人兵である。

 何よりも冒頭の文章が印象的である。“スプーンは私をかわいがるのがとてもうまい。ただし、それは私の体を、であって、心では決して、ない。”この一文で、小説の中での出来事が色々と想像できる。体と心のズレ、本物の愛のない関係、会話よりも性交によってコミュニケートしていること、などなど。放送禁止用語の多さから、「こういうのはちょっと…」と思いがちであるが、人間と人間との関係を極限までの厳しい視点で描かれているのである。うわべだけの言葉よりも、身体での交わりまで降りなければ関係が成り立たなかったのだろうと思う。

 人は口先だけではどんなことでも言える。言い放ってしまった言葉は一人歩きして、ときには人を傷つけ、ときには人を幸せへと結びつけてくれるのだ。思ったことをすぐに口に出すのではなく、頭の中で少々考えてから言葉を発するように気をつけている。そして、無責任な発言は控えるべきだと考えている。この『ベッドタイムアイズ』においては、口先だけの道徳精神をとことん無視して、身体全体で生きられるモラルを描いているように思わせる雰囲気がただよっている。それが、冒頭の一文に凝縮して表現されているのである。

 この小説での「匂い」は、印象深い。スプーンの体臭は、ココアバターのような甘く腐った香り。けれども、決して不快ではなく、懐かしささえ感じる。それは、汚い物に自分が犯されることによって私自身が澄んだ物だと気づかせるような、そんな匂いでもある。そして、黒人兵のスプーンに対しての感情がなかなかよい。“最も不幸で一番美しい色”という表現がとても気に入ったのだ。でも、私が黒人好きかと問われれば100%「NO!」と答えるだろうけれど…偏見ではなく、ある過去の出来事がきっかけで外国人はみな怖いのである。

 恋愛関係が深くなるにつれて、不安を主人公は感じ始める。スプーンにのめり込んでいく自分。スプーンというジグソーパズルの1片になるのがこわかった。スプーンの中毒患者という表現まで出てくるほどである。結局、様々な理由からスプーンとの日々を失うことになる主人公。目の前にあることしか信じられない。人をどこまで信じてよいのかわからない…そんな主人公の心が痛い。体と心のズレ。それをまざまざと思い知る小説である。

4101036179ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)
山田 詠美
新潮社 1996-10

by G-Tools

もしもお気に召しましたら人気blogランキングへ…

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.02.28

風葬の教室

 11歳の頃に出会った山田詠美著『風葬の教室』。当時は河出文庫であり、文庫本にしては大きめの文字で印刷されており、主人公と同じ小学5年生だった私は、この本にかなりの衝撃を受けた。主人公は転校生。微妙な年頃ならではの少女の心理をズバリ描いている作品である。年齢に関係なく、少し大人びた生意気な少女。その少女に対する子供のいじめ世界がリアルに描かれている。少し前の時代ならば、主人公の少女の感覚を“ませすぎている”という一言で片付けられていたかもしれない。けれど、この少女の気持ちや考え方のわかる少女は現実にもクラスに1~2人はいるだろうと思う。私もそんな少女時代を過ごした1人であるのだから。

 少女時代という時間を一番長く過ごすのは、学校である。学校での生活というのは、眠るよりも長い。学校が人生とも言える。そして、その学校の中で自分の身を置く場所というのがものすごく重要なのである。私の場合は、当時は何でもパーフェクトにこなしてしまっていた。おとなしくしていても目立ってしまう程に。勉強も運動も絵も作文も書道も…あらゆるもので賞をもらっていた。そして、田舎の子供にしては小綺麗過ぎていた。人と接することがあまり得意ではない私は、そもそも友だちを作ろうという概念がなかった。登校拒否のくせに、テストだけは受けて満点を取っていた。私に授業は必要がなかった。だからいじめの対象に選ばれたのではと思う。もちろん、先生たちにも嫌われていた。

 そこで、私は考えた。この集団から離れる方法を。それが中学受験だった。半ば、逃げるような気持ちで受験にのぞみ、当時の地方紙には合格者の名前がずらりと並んでいた。それがきっかけで、私の周囲ではちょっとした騒ぎに進展していた。なぜか、今までの私に対するいじめを謝ってきたのだった。女子全員。おかしな光景だった。別の中学へ行っても友だちでいようね。文通しようね…なんて言うのだから。そもそも、私は貴方とお友だちではないのですが…そう言いたかったけれど、私は笑顔をふりまいた。

 卒業式、先生たちの最後の陰謀のように、私はBGM的にピアノを弾かされた。CDでも流せばいいものを。わざわざ。恒例の卒業式の呼びかけに、私の音を押さえた静かなα波が出るような無難な曲を弾かされた。屈辱だった。けれど、先生とうまく関係を結べている人もいる。先生を惹き付けたところで、利口に動くのである。やり口をわきまえている。周囲の動きにも敏感に反応して。けれど、私にはそんな器用な生き方はできなかった。先生の一言、リーダー格の一言で状況は左右されてしまう。世の中は何故、こんなにも愚かしいことで成り立っているのか、今でも不思議でならない。そして、死を決意したときよりも、生きなくてはいけないのだと気づいたときの方が人を泣かせる現実にも。

 これから読む方には、新潮文庫の『蝶々の纏足・風葬の教室』がオススメです。

4101036187蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)
山田 詠美
新潮社 1997-02

by G-Tools

もしもお気に召しましたら人気blogランキングへ…

| | コメント (4) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

01 安房直子の本 | 01 雨宮処凛の本 | 02 池澤夏樹の本 | 03 いしいしんじの本 | 03 石井睦美の本 | 03 絲山秋子の本 | 04 井上荒野の本 | 04 稲葉真弓の本 | 05 岩阪恵子の本 | 06 魚住陽子の本 | 07 江國香織の本 | 08 大島真寿美の本 | 09 小川洋子の本 | 09 長田弘の本 | 10 荻原浩の本 | 11 尾崎翠の本 | 12 恩田陸の本 | 13 角田光代の本 | 13 鹿島田真希の本 | 14 金井美恵子の本 | 14 金原ひとみの本 | 15 川上弘美の本 | 15 川端康成の本 | 16 北村薫の本 | 17 桐野夏生の本 | 18 久坂葉子の本 | 18 倉橋由美子の本 | 19 栗田有起の本 | 20 黒川創の本 | 21 小池昌代の本 | 22 河野多恵子の本 | 23 桜庭一樹の本 | 23 酒井駒子の本 | 24 佐藤亜有子の本 | 24 佐藤友哉の本 | 25 佐野洋子の本 | 26 重松清の本 | 27 澁澤龍彦の本 | 28 島田雅彦の本 | 29 島本理生の本 | 30 清水博子の本 | 31 庄野潤三の本 | 31 朱川湊人の本 | 31 笙野頼子の本 | 32 瀬尾まいこの本 | 33 嶽本野ばらの本 | 34 太宰治の本 | 35 田辺聖子の本 | 35 谷崎潤一郎の本 | 36 多和田葉子の本 | 36 津村記久子の本 | 37 中島たい子の本 | 37 中島京子の本 | 38 中島らもの本 | 39 長野まゆみの本 | 40 中原昌也の本 | 40 夏目漱石の本 | 41 中山可穂の本 | 41 中村文則の本 | 41 楡井亜木子の本 | 42 蜂飼耳の本 | 42 長谷川純子の本 | 43 服部まゆみの本 | 44 平田俊子の本 | 44 東直子の本 | 45 古川日出男の本 | 45 福永武彦の本 | 46 星野智幸の本 | 47 堀江敏幸の本 | 48 前川麻子の本 | 48 町田康の本 | 49 三浦しをんの本 | 50 皆川博子の本 | 51 村上春樹の本 | 52 本谷有希子の本 | 53 森絵都の本 | 54 山田詠美の本 | 54 湯本香樹実の本 | 54 矢川澄子の本 | 55 吉田篤弘の本 | 56 吉本ばななの本 | 57 吉行淳之介の本 | 58 海外作家の本(アメリカ) | 59 海外作家の本(イギリス) | 60 海外作家の本(フランス) | 61 海外作家の本(イタリア) | 62 海外作家の本(ドイツ) | 63 海外作家の本(ロシア) | 64 海外作家の本(その他&分類不可) | 65 新潮クレスト・ブックス | 66 Modern&Classicシリーズ | 67 白水Uブックス | 68 エッセイ・詩・ノンフィクション本 | 69 アート・絵本 | 70 漫画本 | 71 猫の本 | 72 犬の本 | 73 心理学・精神医学関連の本 | 74 その他の本 | ウェブログ・ココログ関連 | 日記・コラム・つぶやき | 書籍・雑誌