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2008.03.30

ネコを撮る

20070329_001 愛猫のあまりの可愛さに日々を支えられ、その瞬時に魅せる姿を確かに記憶に刻みたくて、猫写真を下手ながら撮っている。切り取られた瞬間は、どれもこれもその魅力を伝えるに不充分で、何とも悔しい限りである。こんなにも愛くるしいのに。こんなにも愛おしいのに…そんなわたしが、少しでも猫写真の腕を上げるべく手にした、岩合光昭著『ネコを撮る』(朝日新書)は、長年猫写真を撮り続けてきた著者ならではの、モデル猫の探し方、猫の機嫌のとり方、決定的瞬間を逃さない方法などなど、猫写真に纏わるヒントが満載の一冊になっている。著者の猫写真の数々や世界の猫事情、野生の猫であるライオンやチーターの生態などにもふれていて、猫の世界を耽読できる。

 中でも、早速実践として使えそうなものとしては、猫の撮影には朝が適している、ということ。猫は朝日が出る頃が一番、活動的なのだそうだ。身体に光をいっぱい浴びる猫の姿は、とても美しいものである。思えば、毎朝のように外にパトロールに出かけている我が家の愛猫たち。帰って来るなりすぐさま爆睡状態が続くため、実は寝顔を一番長く見ているのだった。これでは生き生きした猫写真が撮れるはずがない。けれど、この頃の猫事情としては、人間の生活に密接になりすぎているため、人間のペースに呑まれているらしい。あの気まぐれで、超マイペースの猫が、である。猫様と崇めてしまいがちな猫狂いとしては、何だかそういう細かな猫事情にくすりときてしまった。

 また、猫写真を撮る上での心構えとして、“「個」を見極める”ことが大事だそうだ。とにもかくにも猫を見ること。見つめること。これに尽きる。見ることに始まり、見ることに終わる。それが、猫と人間との良い関係をつくる基本なのだろう。主役はあくまでも猫である。撮っている側は、猫様々と祈るようにして、シャッターチャンスを狙うしかない。著者は、“すばらしい猫写真は、すべての写真にも通じる”とさえ言っているほどである。けれど、猫写真を撮る上でのヒントを知ったところで、なかなかすぐには身につかないのが実際のところである。写真とは、実に奥が深いもの。愛猫の愛くるしさを半分も伝えきれない、相変わらずなわたしだ。それでもまだ懲りはしないが。

4022731338ネコを撮る (朝日新書 33) (朝日新書 33)
岩合 光昭
朝日新聞社 2007-03-13

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