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2005.04.14

乙女なげやり

20050412_033 “乙女”と名のつくものは全て読むのだ…ブログに載せるのだ…ということで、最近読んだ乙女本2冊目である三浦しをん著『乙女なげやり』。何だかセレクトの仕方がどうも正統派ではないところが本物の乙女らしくなく、恐縮である。どれも笑えるエッセイであるし、私自身がまだまだ乙女であることを確かめるべく読んでいるような雰囲気であるし。そんなに自信がないのなら、初めから“乙女”などと強調することもないのにと大きく反省。

 そんなことはともかく、タイトルの“乙女なげやり”って何とも良い雰囲気じゃありません?力の抜けただらりんとした感じといい、斜に構えたちょっと格好よさげな態度といい、何とも言えない独特の響きといい、うーん素敵だわ。章ごとのタイトルもなかなかよい。「乙女寄り道」に「乙女病みがち」に「乙女たぎる血」に「乙女総立ち」。この並びだけでおかしい。“乙女”と付くだけでおかしさが増すような…。

 国際交流に貢献したと自慢げに話しつつ、微妙なおかしい英語で会話する友人のお話。つんつんとふいにつつかれて思わず著者が口走った一言のお話。自分の話題の少なさに思いをはせ、合コンやホームパーティーでどんなことを話すのかと考えるお話。『ロード・オブ・ザ・リング』でアルゴルン役を演じたヴィゴ・モーテンセンに対する熱き思いを綴るかなりミーハーなお話などなど。くすっと笑えるエッセイがそろっている。

 小説を読んでいるときも、このエッセイを読んだときと同じ種類の“くすっ”という笑いが込み上げるのだが、宣伝文句のとおりに笑いをさそうところが何はともあれ凄いという一言につきる。ちなみに宣伝文句は、“爆走する乙女の魂、ただ漏れる煩悩 さまよえる乙女の必読バイブル 三浦しをんの爆笑ミラクルエッセイ最新刊!!”である。うーん、凄過ぎる。

それに加えて、表紙は『平成よっぱらい研究所』や『のだめカンタービレ』で知られる二ノ宮知子さんの装画。くっくっくっと笑いながらスパゲティをくるくる渦高くフォークで巻き上げた女性。それに対して冷ややかな視線をおくる男性の絵である。二ノ宮さんの作品を読んだことのある方なら、この絵だけで裏に潜むであろうストーリーを勝手に想像してふふふと笑みがこぼれてしまうのでは…ぜひ、ご一読をと薦めたくなる。

4872338596乙女なげやり
三浦 しをん
太田出版 2004-06

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