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2005.01.20

ハッピー・ファミリー

IMG_0047 母親・まゆらを巡って、父親・うづし夫と息子のなるとの毎日繰り返される仁義なき戦いを描いた三原ミツカズ著「ハッピー・ファミリー」。何とも奇妙な絶対に現実ではありえないようなストーリーなのであるが、読み始めるとかなりはまる。ガソリンスタンド勤務のヤンキーの父親の稼ぎだけで、毎日何故オシャレな服装ができるのか?と、疑問&つっこみを入れつつ、漫画だからねーと一人納得する私。ちょっとゴスロリっぽいまゆらのファッション。パンクな格好でピアス開け放題のうづし夫。小学生のくせに母親を本気で愛し、激しいラブコールを毎日送り続けるなるとには脱帽である。そして、そんな息子に手を焼くものの、のんびりとおっとりとした母親・まゆら。このまゆらが実に可愛い。うづし夫となるとの争いにもときどき毅然とした態度でしっかりと前を見据えている雰囲気が漂う。凛とした女性である。

 他の登場人物もかなり個性的である。うづし夫とまゆらを巡って奪い合ったケーキ職人の岡内。まゆらが結婚し、子供ができようと、そんなことはおかまいなし。いつまでもまゆらのことを想い続け、自分の店にも出さないオリジナルのクリスマスケーキをまゆらのために毎年必ず作る。以前、うづし夫とまゆらを奪い合ったときに、岡内は「まゆらのためなら死ねる」とうづし夫に言った。が、うづし夫は「まゆらのために生きていたい」と即答する。対照的な2人だが、互いがそれぞれのやり方や形でまゆらを愛していることには変わりがない。そして、どちらかというと岡内よりのなるとも…

 なるとが家を飛び出し、岡内のところへ行く場面がある。叶わない想いに苦しむなるとに、岡内は言う。「一方通行じゃ成り立たない。本当の敵は血のつながりや年の差なんかじゃなくて、まゆらがあいつを愛してる事なのだろう」と。

 下巻では、中学生になったなると、うづし夫とまゆらの仲を裂こうとする人物が登場する(なるとはまだ懲りていない…)。2人の出会い、なぜまゆらがうづし夫を好きになったのか、なるとの名前の由来など興味深い展開である。うづし夫の意外な一面にもときめいている自分に気づく私…。好きになった人がタイプなのだと実感した。それにしてもかっこいいぞ、うづし夫!

 俺様がつくるとなったら、ハッピーファミリーに決まってるじゃねえか By うづし夫

 名言です。

ハッピー・ファミリー (上) ハッピー・ファミリー (下) (祥伝社コミック文庫)

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