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2005.01.02

「村上春樹」が好き!

IMG_0020 私が“「村上春樹」が好き!”(別冊宝島編集部 編)を手にしたのは、彼の作品を読めるようになりたいからであった。彼の小説と私はなぜか相性が悪く、何冊も挫折した本たちが部屋の隅っこに追いやられている始末。村上春樹好きの友人は、これを知ってどう思うだろうか…少々反応が怖い。けれど新年だから、正直に書こうと思う。

 私は村上春樹作品を1冊しかちゃんと読んでいない。読むことができない。現実と幻想の世界を行き来したり、ファンタジーっぽかったり、主人公またはヒロインの設定がやけに詳しく書かれ過ぎているような感じがして、私の頭の中でのイメージが作りにくいせいだろうか…?3章読んで挫折した「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。1章読んで挫折した「ノルウェイの森」。1行読んだだけで本を思わず投げてしまった「スプートニクの恋人」などなど。

 その唯一最後まで読めた本は、「国境の南、太陽の西」であった。出会いは高校生の頃。図書館で読み、気に入って文庫も買ったのだが、結局今は兄の手元にたぶんあるはず。もうストーリーはうっすらとしか思い出せないくらい遠くへ行ってしまった気がする。なぜにその本だけは読めたのか謎である。その謎を解くためにも、もう一度再読せねば…。

 この“「村上春樹」が好き!”は、マニアにはたまらない本であることは確か。SFちっくだったり、ファンタジーであったりする世界を丁寧に細かく解説している。登場人物の詳細なデータ、小説の舞台となる現場レポート、小説の中に登場するお店、モデルとなった風景や場所などなど、完璧なまでにそろっている。また、キーワードごとのテーマは村上春樹オタク的なまでに詳し過ぎるほど。例えば、お酒というキーワードでは、どんなお酒が登場人物に好まれているのか。あの場面の幻想の風景って、こんな感じじゃないですか?みたいに風景写真が載っていたり…。もうとにかく村上春樹ワールドが完璧に網羅されていると言ってよいのではないかと思う。一番人気のある友人ランキングまでもある。とても興味深くただひたすら感心した私。

 今年は読めるだろうか…?この本を読んでも、村上春樹に魅せられるワケがイマイチピンとこないし、わからないままである。小説家のセンチメントを正確にとらえている自由な表現者である村上春樹氏。取り上げているテーマも興味深いのだが…。それは、死だったり、思想だったり…いつかすらすらと彼の作品が読める日がくるのだろうか。

 新年早々、正直に自白した私。今年は素直に参りたいと考えている。村上春樹氏の本で、挫折しないオススメ本を教えてくださる方、大歓迎!

4796643087宝島社文庫「「村上春樹」が好き!」 (宝島社文庫)
別冊宝島編集部
宝島社 2004-09-29

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コメント

あけましておめでとうございます。
おだやかで、健やかな、すてきな一年になりますように。

村上春樹、わたしも苦手です;
高校の授業で『中国行きのスロウ・ボート』をやったのが、村上春樹初体験。これが強く残っちゃったのが、苦手意識の根元かもしれません。詳しくは忘れましたが「ここは自分の場所じゃない」という「思い」だけが気持にこびりついてしまって。今でもこの本を思い出すと苦しい気分になります。その後は読まず嫌いもありますが、『ノルウェイの森』だけはなんとか読み通しました。無理矢理。

まあ、誰でもそういう作家がひとりやふたりいるもんだ、と、読まない言い訳をしています。

いい読書を、ましろさんといっしょにしていきたいと思います。
今年も、よろしくお願いします。

投稿: わさび | 2005.01.04 18:11

わさびさん、コメントありがとうございます!

村上春樹作品、わさびさんも苦手なのですね…
一緒。本って相性があるんですね。
本屋で実際に手にとって装丁の素敵な本が好き。

今年も本との良い出会いがあることを願ってます。

わさびさん、今年も宜しくです。

投稿: ましろ | 2005.01.04 23:09

はーい。
村上春樹が得意?な春希ですよw
苦手な小説は絶対あるもの。
あたしは日本文学が(安部公房以外)苦手かもしれないンですもの汗
海外文学が結構好き。
設定が細やかということに関しては『海辺のカフカ』からは、有名で匿名的な表現が増えてきた(例えばKFCとかローソンとかスカイラークとか)ことが特徴的。
そこが以前からのファンが今の村上春樹は好き、好きじゃない、と結構もめてる(もめるって変な表現ね)ところもあるみたい。

春樹では『パン屋襲撃』、『TVピープル』などの短編がお勧め。

でもね、本当は無理に好きにならなくても好いのよw
そこがましろの可愛い!ところだわ、って思ったりしちゃった!w
えへ。

あ。
家のPCからは文字化けせずに書きこめました。
MACだと駄目だったのかしら???

投稿: 春希 | 2005.01.05 15:11

春希のコメント待ってたー!!
うふっ、どうもありがとう。

春希にも苦手な本があるのね…少しほっとしました。
それにしても、さすがに詳しいですぅー。
春希の「村上春樹論」素敵です。感心しちゃった。
でも、春希の好きなものを好きになりたい気持ちが大きいの。
だから短編、読んでみるよ。多分、兄が所有してるので。

MACだと駄目なのかしら…?はて。

投稿: ましろ | 2005.01.05 16:22

 はじめまして。偶然立ち寄りまして、コメント残させていただきます。
 敬愛する村上春樹ですが、ぼくも当初は苦手でした。初期の「僕」シリーズ(風の歌を聴け、羊たちの冒険etc)で、彼の小説の方向が見えたように思いました。いかがですか?悪しからず。

投稿: RN | 2005.01.11 05:13

RNさん、コメントありがとうございます。

村上春樹氏を敬愛なさっているのですね…私も初期の作品の方が、苦手ながらに好きです。けれど、どうも本には相性があるようです。短編も読んでみましたが、イマイチ心に届かないのです。でも、新作が毎回毎年のようにベストセラーになるからには、大勢の人を引きつけるそれなりの魅力があるからなのでしょう。その謎を解くべくして、あがいていきたいと思っております。

投稿: ましろ | 2005.01.11 23:28

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