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2004.12.16

覆面作家は二人いる

IMG_0079 クリスマスシーズンなので、クリスマスに関するミステリー本、北村薫著「覆面作家は二人いる」について書こうと思う。性は<覆面>名は<作家>。ミステリー界にデビューすることになる「覆面作家」は可憐な美貌の19歳の女性。本名は新妻千秋。彼女は大富豪のご令嬢で、散歩中にグランドピアノや何十万もする熱帯魚を買ってきてしまうほどの超お嬢様。自分でお金を稼いでみたかったという理由で小説を応募し、担当編集者の良介と出会うのである。

 彼女は、一聞けば軽く百を知ってしまうくらいの頭脳明晰で良介と共に難解な事件を鮮やかに解決してしまう。そんな完全無敵な千秋だが、想像を絶するくらいの秘密があった。とにかく難解な人物なのである。それは読んでのお楽しみ…というか、文庫の後ろに書いてあるけれど…良介は、双子の刑事の兄になりすましたりして、千秋と日常に潜む不可思議な謎に挑む。

 記念すべき最初の事件は「覆面作家のクリスマス」。クリスマス会をひかえた女子高の寮で起こった事件である。シンプルな謎が犯人の思いを読みとり、事件は何ともするりと見事に解決してしまう。クリスマスならではのミステリー。第2話では、千秋と良介の仲が一気に縮まる。そして、第3話で覆面作家の単行本が刊行となる。

 この覆面作家シリーズは3冊出ている。1冊目がこの「覆面作家は二人いる」そして、「覆面作家の愛の歌」「覆面作家の夢の家」と出版されている。ラブストーリーとミステリーがいい具合にぴったりしっくりきまっている。千秋の作家としての成長、気になる二人の行く末…。クリスマスで始まり、クリスマスで区切りを迎え、一応は幕を閉じたシリーズ。また続編が出るのか楽しみである。

 もうすぐ、クリスマス。あなたはどう過ごしますか…先週、父&兄の誕生日会をやってしまった我が家では、クリスマスも何もない様子である。きっと、普通の週末なのだろう。でも、そんな何気ない1日がシアワセだったりするのだろう。

4043432011覆面作家は二人いる (角川文庫)
北村 薫
角川書店 1997-11

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コメント

こんばんは。あたたかくしてお過ごしですか?
トラックバック&コメントありがとうございました。
ましろさんはわたしの尊敬する「本読み」さんなので、TBいただけて光栄です。

「覆面作家」シリーズ、今わたしの本棚では面陳列になっています(整理しないと差すところがもうない、という事情もあってですが‥)。淡い色合い(角川文庫版です)と高野文子さんのイラストが、本棚全体を明るくしてくれるようで気に入っています。
クリスマスを前に、わたしも読み返してみたくなりました。

ましろさんが、何気なくて、シアワセで、あたたかいクリスマスをお過ごしになれますよう。お祈り申し上げます。

投稿: わさび | 2004.12.17 23:23

わさびさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
あたたかく過ごしておりますよ。
わさびさんは風邪ひかないように
気をつけてくださいね。大事な身体ですし。
人間、身体が資本ですから。
最近困ったことに読書ペースが落ちてますが、
何とか奮闘致します。頑張らねば…

私も文庫で持ってますよぉー!文庫派です。
わさびさんもシアワセで素敵なクリスマスに
なりますように。

投稿: ましろ | 2004.12.18 00:08

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