« alones | トップページ | 愛してるなんていうわけないだろ »

2004.11.09

人生は憎たらしいほど悲しい

 映画化されたベストセラー「死ぬまでにしたい10のこと」の原作者であるナンシー・キンケイド著「人生は憎たらしいほど悲しい」を先日、ジャケ買いした。本当は、海外小説が苦手なのだが、前作も読んでいたので、読まなくては…という気分になったのだ。

 大学院の教授のリチャードは、生徒での1人である36歳のモナに好意を持つ。出会いの印象はとても悪いものだったのだが…。モナはティーンエイジャーの2人の娘の母であり、リチャードと12歳も年の差があり、離婚していた。なぜか、モナもリチャードに好意を抱くのだ。惹かれ会うほどに、リチャードは、モナと結婚できない理由を一生懸命考える。自分との共通点がないとか、習慣が違うとか…

 そして、決定的に結婚できない理由があった。リチャードには、妻のジョアナがいたのである。キャリアウーマンのジョアナとは、26年間の結婚生活を共にしていた。リチャードの仕事を優先的に考えてくれる配慮のある妻であった。お互いの仕事について干渉し合うことはなかった。特別何か不満を持つような間柄でもなかった。

 「明日、モナに別れると言おう」
「今度こそ。明日の朝一番で言う」
そんなことを言っても、リチャードは分かっていた。自分は今夜もジョアナの隣に横たわり、モナと結婚できない理由のリストを作るだろうと。

 モナもジョアナも自由奔放という点では、共通しているが、モナの言動は彼女の意志の強さをとても感じるものである。特に「妻って言葉は大嫌い。すごく疲れる言葉だわ」とか、「妻とは男がひっつく相手ってことしか知らないわ。愛人っていうのは、男が選ぶ女のことよ。私は選ばれたいの」などである。“人の心に永遠に留まることを知った女性の純愛の物語”というサブタイトルのとおりに、モナはずっとリチャードの中に存在し続けるのだろう。

 私も、モナのように異性に対して自分の思うことを口に出してみたい。もちろん、愛ある発言として。果たして、自由を感じられるだろうか…嫌われちゃいそうだから、やっぱり止めておこう。

4396500769人生は憎たらしいほど悲しい―人の心に永遠に留まることを知った女性の純愛の物語
Nanci Kincaid 和田 まゆ子
祥伝社 2004-04

by G-Tools

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ←宜しければクリックお願い致します。

|

« alones | トップページ | 愛してるなんていうわけないだろ »

64 海外作家の本(その他&分類不可)」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55029/1915305

この記事へのトラックバック一覧です: 人生は憎たらしいほど悲しい:

« alones | トップページ | 愛してるなんていうわけないだろ »