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2004.11.02

恋愛の国のアリス

 恋愛についてのエッセイ本、嶽本野ばら著「恋愛の国のアリス」。ルイス・キャロルのアリスが大好きな私としては、気になってしょうがないタイトルである。小学生の頃、原宿の竹下通りのアリスショップに行くべくして、東京に出かけたくらいの私。今もあるのかな…あのアリスのお店。その後、全国で買えるようになったアリスグッズたち。あんなに夢中になったのに、今はほとんど手元に残ってないのはなぜ…?

 まあ、それはいいとして。恋愛についてのエッセイ本なのだが、どんな恋愛においてもマニュアルは通用しない。恋愛は美しく、苦しく、誰もが翻弄されるしかないものである。あくまで事例や参考書といったところだろうか。

 今の君は本当の君ですか?
 君は今、自分を殺していないといえますか?
 We shall overcome someday.-きっと、君なら、勝てます。

 こんな一文に対して、あなたはどう感じるだろうか…

 相手のことを知る程、理解する程、所詮は他人だと思ってしまう。どれだけ一緒の記憶を作ろうと、一心同体にはなれない。全ての恋愛には絶望な高さと厚さの壁が必ず、存在する。でも、だからこそ、人は恋を愛に昇華させる術を得るものだと著者は言う。だからこそ、野ばらちゃんと同じく私も絶対的な障壁を抱えた恋愛を描いた作品が好きだ。最近の映画化作品なら、「オアシス」や「トーク・トゥー・ハー」あたりかと思われる。実際に恋愛するなら、障壁はいらないけれど…

4022579544恋愛の国のアリス
嶽本 野ばら
朝日新聞社 2004-10-15

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