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2004.10.11

ヘルタースケルター

 ’96年の交通事故以来、リハビリ中の岡崎京子氏。私は、彼女の作品をほとんど買って読んでいる大ファンなので、復帰が待ち遠しいのだが…
 
 昨年、単行本化された「ヘルタースケルター」。何度読んでも、いい。あまりにも孤独で、残酷で。人は皆しょせん孤独なのだ。この先、生きていても楽しいことなどあるのだろうか…。楽しいことが起きたら、その倍返しで不運なことが起こりそうで、私は明日が怖い…そんな気持ちを思い出させてくれる。

 人気タレント、りりこ。りりこは、整形手術の後遺症に苦しめられていた。骨と目玉と爪と耳とアソコくらいしか、もとのままのものは残っていない。作り物のりりこ。「どんな思いで今の体重をキープしているか、お腹をすかせて目がさえて眠れないとか、どれだけ時間をかけて白い肌を守っているとか…あなたたちにわかってたまるもんか!」そんな気持ちとは裏腹に「自然体の暮らしが秘訣です」と微笑む。

 あたしはもうすぐ使いものにならなくなる。あたしが売りものにならなくなったら、ママ(事務所社長)はあたしを捨てる。みんな離れてゆく…

 家族とも連絡を断ちきっているりりこは、たくさんの薬にまみれて生活していた。そして、りりこは情緒不安定だった。たぶん、薬の副作用だろう。あらゆる薬を飲んでおり、気分が超ハイのときもあったし、超ローなときもあった。ものすごい頭痛に悩み、その頭痛を消すためにまた別の薬を飲んで…そんな繰り返しだった。

 でも、りりこは最高にキレイだった。

 結末は、それぞれの解釈で…

4396762976ヘルタースケルター (Feelコミックス)
岡崎 京子
祥伝社 2003-04-08

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コメント

だいぶ前の日記に書き込みでごめんね。
やっと私も「ヘルタースケルター」を読みました。
もう二回読み返しました。

とっても良かった。
岡崎さんの本、他のものも読みたいと思ったよ。
ましろちゃんに新しい世界を教えてもらった
ような気分です。ありがとうね。
岡崎さんの本は、ヴィレッジバンガードに行くと
特集コーナーがあるので、今度早速行って来ます♪

追伸@私も小学生の頃「りぼん」読んでましたー。

投稿: えりこ | 2004.12.11 00:06

えりこさん、コメントありがとう!
前の記事でもとっても嬉しいよぉー。
「へルタースケルター」、趣味に合うか
実はとっても心配いていたのです。
よかったですぅ…少しほっ。そして、
ヴィレッジバンガード、近くにあったらなぁと。

最近は安野モヨコさんにはまってます。
岡崎京子さんと親しい関係にあるんですよ。
そして作者は違うけど「ハチミツとクローバー」も好き。
一番は楠本まきさんですが…

投稿: ましろ | 2004.12.11 20:18

こにちわー!岡崎京子さんは私もダヴィンチでみつけてから、はまりまくりました。ヘルタースケルターはホント、圧巻されたので、現在も描かれていたなら一体どんな漫画をかいていたのだろう…と、ご本人の状況も考えず、ただの浮かれファンと化しております。
最後のページの「TO BE CONTINUED…」というのは、単行本化される前に何か書き足すつもりだったのか、それともお話としてはこれで完結だったのか、今だ気になります。
生きている限り爆走、エネルギーの塊のようなりりこに、読むたびに何かをやられます。

投稿: koma | 2004.12.11 21:59

Komaさん、コメントありがとう。
TO BE CONTINUED…は気になりますよね…
岡崎京子氏の場合は、単行本化するとき、
かなり加筆修正する方なのできっと何かを
付け足す予定だったのでしょう。又は続編?
それに登場人物の若手タレントのこずえは
「リバーズエッジ」にも出ているし…
岡崎氏の復帰を願いながら、彼女と交流深い
安野モヨコ氏を最近は応援しております。
絵の線や白の使い方が似ている気がします。
「働きマン」も好きですし。

投稿: ましろ | 2004.12.12 11:15

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